「なあ球児、右足ちゃうか?」その真相とは!?

1711月 - による ナカタイ - 0 - フォーム

火の玉ストレートを武器に、日本球界を代表したクローザー、藤川球児!

虎党の私としては本当に大好きな選手でした!

とくにあのストレートは、ずっと語り告げられていくことでしょう。

そんな藤川球児投手を語るエピソードの中で、気になるものがあります。

それは、タイトルにもあるように、藤川投手がプロ5年目でまだ2軍時代、当時の2軍投手コーチだった山口高志氏のアドバイス「球児、右足ちゃうか?」の一言をきっかけに、その年の後半から1軍に定着し、翌年にあの伝説の「JFK」誕生になります。その後の活躍は言わずもがなですね!

この「右足」とはいったいどういった意味なのでしょうか?

Wikipediaによると、右ひざを曲げすぎていて悪癖を修正し、その結果、リリーポイントが高くなり、ストレートの伸びや角度が格段に向上したとのことでした。

いったいどういうことでしょうか?

私が理学療法士の視点から説明したいと思います。

これは体重移動の際に一番膝が曲がっているところで比較しています。

このままいくとどうなるか。次は左足が接地したところで比較します。

左のようにつま先よりも膝が出るくらい曲がってしまうと、自然と上半身は後ろに倒れてしまいます。

これは一塁側へ体が流れてしまうので体の開きにつながります。

次に正面から見てみましょう。

左ひざの向きに注目してください。

右側の方が内側に入っているのがわかるでしょうか。

右ひざが曲がりすぎてしまうと、右股関節の関節が伸びてしまい、お尻の筋肉が働かなくなってしまいます。

すると右ひざが内側に入ってしまい、下半身の粘りがなく、右ひざも開き、体全体が開きが早くなってしまうのです。

また、膝が曲がってしまうと地面からの「床反力」と呼ばれるパワーが上半身に伝わらずに、半減してしまい、下半身を使った投げ方ではない、いわゆる「手投げ」になってしまいます。

最後にフォロースルーです。

フォロースルーは右腕が一番振り切った位置で比較しています。

注目は左ひざで、明らかに左側は一塁方向へ流れてしまっています。

これではキャッチャー方向へパワーが伝わりませんね。

こうなってしまうとボールの方向を指先で微調整しようしてしてしまい、コントロールは乱れ、球速は落ち、ストライクゾーンに行ってもシュート回転して垂れたボールになります。

右ひざの角度ひとつで投球フォームに大きな変化をもたらします。

ピッチングの難しさが改めてよくわかります。

藤川投手は高校時代から注目されており、ドラフト1位で阪神に入団しましたが、1軍で輝くまでは他の松坂世代にくらべると少し時間がかかりました。

しかし、それから長い期間、輝かしい成績を残し続けた裏にはこういった少しの変化や気づきが積みかさね続けた結果だと思います。

なにか一つのきっかけで大きく成長することがあります。

自分を信じて、努力を続けていけばきっと昨日より成長している自分がいるはずです。がんばりましょう!

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