小学生の球数制限について
今回は球数制限について。
2020年にようやく高校野球では球数制限のルールが成立しました。
1週間に500球以内というルールで、賛否両論あるようですが、球児の未来を守るという意味では重要なことだと思います。
高校生はもちろんですが、小学生はどうなのか?
個人的には高校生より小学生の方が球数制限必要と考えています。
それは、まだ体が出来ていない小学生の方が重症化しやすいからです。
アメリカのベースボールメディカルでは11歳~12歳の1試合の最多投球数は65球を推奨しています。
リトルリーグでは実際に試合時の投球制限が行われており、9歳~10歳の投手は1日75球、11歳~12歳は1日85球までと決まっています。
では日本ではどうでしょうか?
全日本学童野球連盟によると、医師や理学療法士各学会のデータや助言をもとに、かなりしっかりしたガイドラインが出来ていました!(意外でした!)
それは以下になります!
1 試合での投球数制限について
1日70球以内とする。
2 練習での全力投球数について
野手も含めて1日70球以内、週に300球以内とする。
3 練習について
1週間に6日以内、1日3時間を超えないこととする。
4 試合について
練習試合を含め、年間100試合以内とする。
5 選手の障害予防のための指導者へのガイドライン
① 試合をしないシーズンオフを少なくても3ヵ月をもうける。
② 練習前後のウォーミングアップ、クーリングダウンは少なくともそれぞれ20分以上行う。
③ 複数の投手と捕手を育成する。
④ 選手の投球時の肩や肘の痛み(自覚症状)と動き(フォーム)に注意を払う。
⑤ 正しい投げ方、肘に負担をかけないための投げ方への知識を高める。
⑥ 選手の体力づくりに努める。
⑦ 運動障害に対する指導者自身の知識を高める。
⑧ 勝利至上主義から育成至上主義への学童野球のイノベーション。
⑨ 医師の検診結果への充分なる対応をしていく。
しっかりしたガイドラインです!
しかしこれを守っているチームがどれくらいあるのでしょうか?
昔と比べるとだいぶ選手を守る意識は高まっていると思われますが、実際にどうすればいいのかわからない指導者や親御さんは多いと思われます。
ですがそれは当然で、私たち理学療法士でもかなり勉強しないと、正しフォームや正しいトレーニングは指導できません。
投げるという動作をしっかり理解できていれば、投げる以外のトレーニングはたくさんあります!
それに時間を費やしていれば、安心安全に、正しいフォーム、正しい力の入れ方ができるようになると思います!
このブログでは少しでも皆さんの気づきや考えるきっかけになればと思い発信し続けていきます。
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