肘を高く上げなさいは間違い!?

131月 - による ナカタイ - 0 - コーチング

今回はコーチングについて。

コーチングとは運動、勉強、技術などを指導することです。

とくに10代の選手を指導するときは言葉遣いによって成長速度がまったく異なると言われております。

学生を指導する立場にある方や、子供がスポーツをやらている親御さんには特に見てもらいたいと思います。

スポーツや運動教えているを立場のかたにはわかると思いますが、言葉によっての子供たちの反応は様々で、同じ言い方でも反応は人それぞれで、指導に四苦八苦している指導者や親御さんも多いと思います。

スポーツ系の整形外科で理学療法士している私も毎回四苦八苦です、

そんな中、「ストレングス&コンディショニングに際して青少年に与える指示:レビューと現場へ与える影響」という文献がとてもためになる内容だったので皆さんにシェアしていきたいと思います。

できるだけ伝わりやすい言葉遣いについて説明していきたいと思います。

指導者の立場の人が選手に指示を出すとき、3つにわけることができます。

内的指示

運動スキルを遂行する時、アスリートの注意を身体部位(股関節、膝関節、足関節など)に集中させること

外的指示

運動スキルを遂行する時、アスリートの注意を環境要素(床、道具、天井、壁など)に集中させること

中立的指示

運動スキルを遂行する時、アスリートの注意を内的、外的どちらでもなく集中させること。明確な焦点を持たない場合(最高の能力を発揮してください)も、明確な焦点を持つ場合(できるだけ高く素早くジャンプしてください)もある

ではこの中でどの指示の大方が良いのでしょうか?

それは

外的指示です

自分の体に意識が行き過ぎると動作がぎこちなくなってしまい、運動スキルが低下してしまう傾向にあるようです。(たくさん研究がされているみたいです)

私も経験がありますが、バッティング練習中にコーチに「テイクバックで肘を伸ばせ」とか言われると、自分の肘にばかり注意が行ってしまいボールに全然集中できなくなってしまったことを思い出しました。

練習中はまだしも、試合中はフォームの事は気にせず、ボールにだけ集中させた方がよさそうですね。

タイトルにもあるように、肘が下がっている選手に単純に「肘を上げろ」といってもなかなか改善できないかもしれません。

肘を上げようとしすぎて足の動きがばらばらになったりすることも大いにありえます。

ではどうやって指導すればいいのでしょうか?

答えはおそらく選手の数だけあるかもしれません。

たとえば、「ボールを大きく円を描くように上げなさい」というのはどうでしょうか?

単純に肘を上げろと言われるより、スムーズに腕を上げられるかもしれません。

それでも改善しない場合はまた違う指示の出し方があるかもしれません。

選手がなかなか指示を理解してくれないのは選手のせいではなく、指導者側にもあるということを意識しているかしてないかで大きな差が生まれそうですね。

この文献を読んで私が私が感じたことは、選手ひとりひとりの欠点に対し、正確に理解し、内的指示のように動作を教えるだけでなく、より選手がイメージしやすい言葉を選んで指示を出すことが重要なのではないでしょうか?

とても難しいように思えますが、なるべく選手や子供の気持ちになって指導できる方が増えるといいですね。(私ももちろん精進します)

このブログでは少しでも皆さんの気づきや考えるきっかけになればと思い発信し続けています。

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