ダルビッシュ投手のフォームが変化?話題のショートアームとは?

132月 - による ナカタイ - 0 - フォーム

Twitterで話題となっている「ショートアーム」という言葉をご存知でしょうか?

メジャーでは最近増えている投げ方のようですが、私は知りませんでした。

ショートアームとはテイクバックで投げる側の手の上げ方のことをいっているようでした。

ダルビッシュ投手は2012年は肘を伸ばした状態で腕を上げていたのが、2021年では肘を曲げた状態で上げるようになっていました。

肘を曲げた状態で肘を上げていくのがショートアームと言うようです。

こうして比べてみると確かに変わっていますね。

ダルビッシュ投手は意識して変えたわけではなく、自然にこうなったとTwitterで答えていました。(これはかなり重要です)

Twitterではショートアームとロングアーム(とは誰も言ってませんが)どちらがいいのか?

ショートアームの方が優れているのでは?みたいな議論がなされていました。

この議論について私の見解はというと、

どっちでもいいよ

です。

投げやすい方でいいかと思います。

ショートアームとロングアームもある目的を達成するための方法なので優劣をつけることではありません。

大事なのはある目的。

それは正しいトップを作る

ということです。

怪我や球速、コントロールに影響するのは

トップ

をしっかり作ることなので、その過程のショートアームとロングアームとかは上げやすい方でやればいいです。

では正しいトップとはなんなのか?

一番大事なのは踏み出した足が地面に接地した時に両肩を結んだライン「肩―肩―肘ライン」まで肘を上げることです。

こうして比べてみるとどの時期もしっかりと肩―肩―肘ラインまで肘が上がっているのでどの投げ方でも怪我のリスクの面では問題ありません。

トップの位置でもう一つ大事なのは

肩甲骨面上で上げる

ということです。

スキャプラプレーンとも言います。

肩関節は肩甲骨と上腕骨からなります。

肩甲骨は普通にしていると少し前側に向いています。

腕を上げていくときに背中側に入りすぎると、肩甲骨面上から外れてしまいます。

背中側に入っても肩甲骨と一緒に動いていれば問題ありませんが、腕だけが入ってしまうと肩にストレスをかけてしまいます。

ですので普段から肩甲骨周りのストレッチやトレーニングは重要になります。

私が気になったのはショートアームより腕の角度。

あきらかに右腕が体の前側を通るようになっています。

2012年、2017年も肩甲骨がしっかり動いているので肩甲骨面上挙げられてはいますが、よりリスクの低い方にしたのかもしれません。

ダルビッシュ投手は2015年にトミージョン手術を受けており、2017年は復帰年になるかと思います。

また年齢的な部分から色々体に負担のかからない投げ方を研究しているのではないでしょうか。(ダルビッシュ投手のyoutubeやTwitterの発現からもかなり運動学、解剖学の知識があります)

次は私なりのショートアームとロングアームの特徴についてです。

ショートアームとロングアームと大きな違いは、

トップまでの移動距離です。

ショートアームの方がトップまでの距離が短いので、トップを作りやすいです。また、ダルビッシュ投手のように少し前側であげることで肩甲骨面上で上げることができます。

ですがデメリットもあると考えていて、肘から挙げてしまうといわゆる「外旋型」と呼ばれる肘の上げ方になります。これは肩のインナーマッスルである棘下筋や小円筋という小さい筋肉に頼った上げ方になるので逆に肘が下がりやすくなってしまいます。

肘を上げていくときに手から挙げていくようにするといいかと思います。

ロングアームはインナーマッスルではなくアウターマッスルの三角筋で上げていくので肘は下がりにくいと思います。

ですがトップまでの移動距離が長いので早めに腕を上げていく必要があります。

また、2012年や2017年のダルビッシュ投手のように背中側に入りやすくなるので注意が必要です。

アーム式と呼ばれる投げ方かもしれません。

ですので投げ方は人それぞれ、投げやすい投げ方で投げましょう。

ただ、正しいトップをしっかり理解して、自分の感覚とすり合わせて自分のフォームを作り上げてください。

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