150キロ投げたければ踏み込み足を○○しよう!
今回は踏み込み足の話です。
踏み込み足とは右ピッチャーなら左脚、左ピッチャーなら右脚です。
踏み込み足は並進運動で生まれたパワーを受け止め、そのパワーを逃がさずボールに伝えるために重要な役割があります。
その時あるポイントが間違ってしまうとパワーが逃げてしまいます。
それは
膝の角度です。
①が私、②がエンゼルス大谷投手、③がオリックス山本投手です。
注目してほしいのは膝と足の位置関係です。
私は足の真上に膝関節が来ているのに対し、大谷投手と山本投手は足が膝関節より前に来ています。
これが下半身のパワーを上半身に伝えるために非常に重要なポイントになります。
その理由はこれから説明していきます。
下半身は3つの関節に分けることができ、足関節、膝関節、股関節があります。これらを下肢3関節と呼んだりします。
この下肢3関節はそれぞれ連動しており、ひとつの部分を曲げすぎると他の関節が曲がらなくなってしまいます。
例えばスクワットでも膝がつま先より出るくらい曲げてしまうと、股関節が伸びてしまいます。
投球時の軸足も同様で、膝を曲げすぎてしまうと股関節が伸びてしまいます。
野球は回転のスポーツなので、膝よりも股関節をうまく使える選手が圧倒的にパフォーマンスが高いです。
踏み込み足のスパイクの部分が膝よりも前で接地しているとリリースの時の股関節の曲がり具合が全然変わってきます。
リリース時の左股関節の屈曲角度を比較するとなんと10度も違っていました。
股関節の屈曲角度が大きくなることで、より長くボールを持つことができ、ボールにパワーを伝える時間が長くなります。
バッターからするとより近くから投げられてるような感覚もあるでしょう。
また、踏み込み足のスパイクが膝よりも前に行く利点として、地面から得られるパワー、「床反力」を受けやすいという部分もあります。
こうして比べると私の踏み込み足はパワーを受け止めきれず不安定な印象ですが、山本投手の踏み込み足は地面に突き刺さったようで並進移動で生まれたパワーがダイレクトに左股関節に向かっているようです。
このような下半身の使いかたをするには、理解しているだけでは難しいです。
下半身の柔軟性や高い筋出力が必要です。
ストレッチや下半身のトレーニングもしっかり行いましょう。
目的をもってトレーニングを行うことで効果は全然違いますので、がんばりましょう!
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