バレルゾーンとフライボール革命
メジャーリーグで2015年に導入されたスタットキャストというボールの打球速度や角度などを数値化できるテクノロジーが導入され、どういう打球を打てばヒットやホームランになるのか判明していきました。
特に長打を打つためにポイントとなるのが「バレルゾーン」と呼ばれるもので、打球速度が158キロ以上で打球角度が26度から30度の間で打ち出した打球が該当します。
打球速度が187キロ以上出れば打球角度が8度から50度がバレルゾーンになります。
打球速度187キロと聞いてもピンと来ないかと思いますが、これはMLBでもトップクラスの数値で、大谷さんやアーロンジャッジクラス限られるそうです。
打球角度が8度でホームラン打てるってやっぱり大谷さんはやばいですね!
フライボール革命という言葉が浸透するにつれ、ゴロよりフライを打った方が良いと単純に考えてしまう人もいるかもしれませんが、ある程度の打球速度がなければヒットにはなりません。
ゲームで例えるとパワーGで弾道4の選手が会心の当たりを打ったところで外野フライが精一杯みたいな感じです。
図は打球速度158キロの選手のイメージですが、ホームランを打てる角度というのはかなり狭いです。
しかも、引っ張ってぎりぎりスタンドに届くレベルらしいので、そのレベルの選手が毎回26から30度の打球を狙っていくのはあまり現実的ではないですね。
基本的には内野の頭をライナーで超えていく打球を狙って、打ち損じて角度がついた打球がホームランになるくらいの気持ちが私は良いと思います。
よく、ホームランを打った後に調子を崩す選手が多いのも、打ち損じて角度がついてしまった打球を追い求めてしまうからかもしれませんね。
ホームランが打ちたければとにかく打球速度を上げることが重要です。
それには、柔軟性、筋肉量、筋出力、身体操作性を高めることです。
ストレッチやウエイトトレーニングをしっかり行って打球速度を上げらるように頑張りましょう!