言葉だけでも知っておこう!インピンジメント症候群
1 インピンジメント症候群とは?
野球選手が肩を痛める原因に多いのがインピンジメント症候群というものがあります。
上の図のように肩を上げた時、骨と骨に筋肉や腱、滑液包などが挟み込まれ、炎症を起こしたり損傷したりしてしまします。
インピンジメントとは衝突という意味です。上腕骨と肩峰(肩甲骨の出っ張ったところ)が衝突しているからそう呼ばれています。
投球時では上記のようなフェーズの時に、両肩を線で結んだライン、いわゆる肩ー肩―肘ラインまで肘が上がっていなければ、インピンジメント症候群は起きやすくなります。
肘が肩まで上がっていないと、肩関節に遊びがあり、ぐらぐらした状態で肩関節の前方に負担がかかります。また、投げすぎて疲労が溜まり、腱板(肩のインナーマッスル)に力が入らなくなることでも、インピンジメントを起こしやすくなります。
2 インピンジメント症候群の予防
インピンジメント症候群を予防するには肩甲骨周りの柔軟性や安定性を出すためのトレーニング、そして腱板のトレーニングを日頃から行うことが重要です。具体的なストレッチやトレーニングはまた別の回で紹介したいと思います。
3 治療方法
保存療法
まずは1~2週間ノースローで肩を休ませます。軽傷の場合はこれでほとんど治ります。
しかし、フォームを見直したり、肩回りの柔軟性や筋力を改善しなければまた再発します。
もし、2~3か月たっても改善しなければ、手術という選択肢もありますが、肘と違い肩を手術すると野球のレベルは下がる確率が高いです。プロでもあまり復帰して例は少ないと思います。
手術までいかないように中高生なら自分で管理、小学生なら指導者や保護者がしっかり見てあげましょう。
いかがでしたでしょうか。今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日の記事が少しでも皆様の役にたてると嬉しく思います。
次回もまたよろしくお願いします。
では!