斎藤佑樹 高校時代と何が違うのか?
2006年の夏の甲子園。長い歴史の中でもかなり盛り上がった年だったと思います。
楽天の田中投手や巨人の坂本選手、ソフトバンクの柳田選手、ツインズの前田投手、レッズの秋山選手など球界を代表する選手がずらりと並ぶ世代でもあります。
2006年、その中心でトップ選手だったのは間違いなく斎藤佑樹投手でした。
球速も変化球もコントロールもすべてが高いレベルであの時の投球であればプロでも十分通用していたであろうと思います。
現在は怪我の影響もあり、2019年を最後に1軍登板はありません。
斎藤佑樹投手は高校時代と比べてフォーム的になにが変わってしまったのか?
今回はそれについて分析していきたいと思います。
①重心移動
ここでは軸足の膝が一番曲がっているところで比較しています。
どちらも膝がつま先より出ておらず、骨盤も前傾できていると思います。
②踏み出し足が接地
次は左足が地面についた瞬間です。
ここでは主に右ひじが肩のラインまで上がっているか見ています。両方ともしっかりあがっています。
しかし、高校時代と比べると上体が起き上がって左手も一塁側へ引き始めています。重心もプロの方が高いのでステップ幅が狭くなっていると思われます。
③トップ
トップは右手が一番高い位置に来たところを指します。正直画像はスロー再生ではないので比べられませんが、プロの方が若干開きは速そうです。あとステップ幅が狭い分重心位置も高いですね。高校時代は少し右手の位置は低そうですが、胸が張れていていいフォームです。
④最大外旋位
最大外旋位は右手が一番下がるところで、横から見ると一塁側から見るとCのようなカーブを描きます。この時、ボールを持つ手が低い方が胸が張れていてよいとされます。これもスロー再生ではないので正確ではありませんが、高校時代の方がよさそうですね。右手の位置が低く、胸がしっかり張れています。
⑤リリースポイント
リリースした瞬間です。ここはだいぶ違うように感じています。高校時代の方がボールを離した後ですが。体幹の前傾具合が全然違いますね。高校時代の方がだいぶ前傾しています。これによってよりバッターに近いところで投げららますので、バッターが感じる体感速度というものも全然違うのではないでしょうか?
⑥フォロースルー
最後はフォロースルー。これは右手を振り切ったところで比較していますが、頭の高さが全然違います。理想は骨盤の高さに頭が来るくらいですが、プロ時代はかなり高いですね。高校時代は骨盤まではいきませんが、それに近いところまで下がっています。
こうしてみると、高校時代と比べて下半身の動きがかなりかわってしまったようです。
痛みがあるのかなにかはわかりませんが、フォーム的には高校時代の方が良かったと個人的には思います。
斎藤投手もかなり苦しんでいると思いますが、今も試行錯誤しながら頑張っていると思います。
ねんれいてきにもかなり厳しい状況ではありますが、いち野球ファンとしてまた輝かしい姿を見たい気持ちでいっぱいです。
いかがでしたでしょうか。
少しでも皆様の参考になっていただければ幸いです。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
次回もまたよろしくお願いします。
では!