足を使った投げ方とは?②
前回は「並進運動」と「回転運動」、股関節の重要性などについて書きました。今回は「並進運動」で一番重要な部分について書きたいと思います。まず下の写真をご覧ください。
結論から言うと、①の形になればOKで、②はダメな状態です。詳しく説明していきます。
②の写真はなぜダメなのかというと、「並進運動」をしながら「回転運動」をしてしまっているからです。
本来ならば思い切り「並進運動」を行ってつけた勢いを「回転運動」使って投げるのですが、両方同時におこなってしまうとどうしてもゆっくりとした「回転運動」になってしまいます。よく言う”開いた投げ方”というやつですね。
ではどうすればいいのか?それは「膝の向き」です。
②の写真のように左足が着地するより前に膝が内側に入ってしまうと、自然と骨盤も回転してしまいます。おへそがキャッチャーに向くということですね。そうなるといざ足がついて投げるときに「回転運動」が半分終わってしまっている状態なのでパワーが全然伝わりませんよね。また、開きが早くなることで肩ひじにも負担がかかり、故障の原因にもなります。
①の写真の状態が作れると、逆に上半身に力を入れなくても下半身の勢いで投げることができます。いわゆる腕を振るのではなく振られるという感覚になります。腕に余計な力を入れない分筋肉への負担が減り、故障のリスクが減るというわけです。
いかがでしたでしょうか?前回の記事にあった「膝がつま先から出さない」ことと、「膝を内に入れない」以上のことを意識して自分のフォームチェックをしてみて下さい。今までとは違った感覚で投げることができるかもしれません。
次回は「回転運動」について書きたいと思います。また、よろしくお願いいたします。