小中学生の投げ方指導で注意したいこと
大谷選手やダルビッシュ投手、毎日日本人選手が凄い活躍ですね!
そういう選手を見て野球を始めた小学生もとても多いと思います。
そういった子供は大谷選手みたいになりたくて投げ方を研究したり、真似したりするのではないでしょうか?
大谷選手やダルビッシュ投手はフォーム的にもとても素晴らしく、参考にしたいポイントはたくさんあります。
ですが、野球を始めたばかりの小学生が真似をするのは危険がありますので、今日はそのことについいて説明していきたいと思います。
小学生のうちは筋力も骨格も未成熟なので、それほど高いパフォーマンスは出せません。
逆にそのことが痛みがあっても我慢して投げることができたりします。
骨格が出来ていない時期に投げすぎてしまうと「離断性骨軟骨炎」と呼ばれる怪我をしてしまうことがあります。
この怪我が怖いのは最初はあまり痛くないことです。
小学生時代に「離断性骨軟骨炎」を罹患し、高校生くらいに痛みが出て、手術してしまうケースが少なくありません。
そうなってしまわないためにも小学生年代での指導はとても重要です。
そういったことにならないためには正しいフォームを身に着ける必要があります。特にしっかり肘を上げることが重要です。
ですが肘を上げるのもあまり早い段階から無理に上げようとすると良くないケースがあります。
肘を上げられるかどうかの基準を作る必要があります。
まず、ボールを握れる手の大きさがあるかどうかチェックしましょう。
そもそも手の大きさがないと正しく握ることができません。手が大きくなるまでは待ってから指導を始めていいでしょう。
手が大きくなったらまず親指の位置を指導します。
写真のように親指を人差し指と中指で挟んで三角形を作るように握りましょう。
指の位置が悪いと余計な力が入り肘を上げにくくなるので注意しましょう。詳しくは以前のブログでも説明しているのでそちらもご覧ください。
その次は体幹、腕の筋力があるかチェックします。
腹筋や腕立ては小学生年代では難しいかと思います。
上記の筋力がつくまでは前回説明した「外転型」と呼ばれる肘の上げ方を推奨しています。
体が出来たら「外旋型」の肘の上げ方を練習していくことが良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
正しいフォームを習得することはとても重要ですが、体にあった投げ方をしないと逆に負担がかかてしまいます。
軽自動車がスポーツカーのように走ろうとして毎回アクセルべた踏みしたら故障してしまうのと同じです。
特に体のできていない小中学生を指導する場合は、現在だけでなく、将来を見据えた指導が必要ですね。
参考にしていただければ幸いです。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
また次回よろしくお願いいたします。
では!